カップルや友達同士で賑わっている中庭。
私たちは日陰になっている所に腰をおろした。
「最近は何をそんなに悩んでるわけ?」
売店で買ったパンを頬張りながら喋る優樹菜。
薫君も今日は売店のパンかな?
あんな場面を見ても尚、薫君の存在は私の心と頭の大半を占めていた。
「それがさ、伊集院先輩に好きだって言われたんだよね」
「何て返事したの?」
意外と冷静に切り返されて驚いた。
もっと興奮して騒がしい事になると思ってたのに――。
「何よ、その目」
「いや――静かに話聞けるんだなって思って」
「失礼な奴。ふざけていい時か悪い時かぐらいちゃんと判断できるわよ」
私たちは高校に入学して直ぐに仲良くなった。
でも、優樹菜にこんな一面があるなんて今まで知らなかった。
真面目な相談や話をする機会がなかったからかもしれないけど、友達ながら何だか安心した。
私が笑みを溢すと、優樹菜はしかめっ面になりお茶を一口飲んだ。
私たちは日陰になっている所に腰をおろした。
「最近は何をそんなに悩んでるわけ?」
売店で買ったパンを頬張りながら喋る優樹菜。
薫君も今日は売店のパンかな?
あんな場面を見ても尚、薫君の存在は私の心と頭の大半を占めていた。
「それがさ、伊集院先輩に好きだって言われたんだよね」
「何て返事したの?」
意外と冷静に切り返されて驚いた。
もっと興奮して騒がしい事になると思ってたのに――。
「何よ、その目」
「いや――静かに話聞けるんだなって思って」
「失礼な奴。ふざけていい時か悪い時かぐらいちゃんと判断できるわよ」
私たちは高校に入学して直ぐに仲良くなった。
でも、優樹菜にこんな一面があるなんて今まで知らなかった。
真面目な相談や話をする機会がなかったからかもしれないけど、友達ながら何だか安心した。
私が笑みを溢すと、優樹菜はしかめっ面になりお茶を一口飲んだ。


