ご飯を食べながらあれこれ考えていると、前から溜め息が聞こえてきた。


顔を上げると優樹菜が呆れた顔をして私を見ていた。



「徹と同じクラスの土屋君って人なんだけど、優しくて格好よくて爽やかな人だよ?」

「――そうなんだ」



爽やかって言葉を聞くと、胡散臭いって言葉に聞こえる私はきっとひねくれ者だ。



「そうなんだじゃなくて!!とりあえず連絡先の交換だけでもしなよぉ」

「それが面倒くさいんじゃん。もし全く性格が合わなかったらどうすんの?友達の紹介でしかも同じ高校だとブチれないじゃん」

「それは絶対にあり得ない!!両方を知ってる私が言うんだから間違いないって!!」



凄い自信だな。


ごり押しモードの優樹菜に何言っても通じないだろうから私は仕方なく了承した。



「面倒くさくなったらブチるからね」

「いいよそれで。んじゃ徹に伝えとくねぇ」



ニコニコしながらうどんを啜る優樹菜を見て、今度は私が小さな溜め息を漏らした。