Purewhite Devil

「すみませんーー」

『なんて顔をされているのですか。ルシファーの顔を引っ叩いた時のあの勇ましい乃愛さんは何処へいってしまったのやら』



なっ！？


あれは私だけど私じゃないじゃない！！



『マジかよ！？あのルシファーをぶん殴ったのかよ！？』

「あ、あれはガブリエルがっーー」

『ガブリエルはお前の中にいるのか？ノアーー』



複雑な表情を浮かべたラファエル様が、静かに私の前に立った。


目を反らせなかった。



「は、いーー」

『今もいるのか？』

「ずっと一緒にいます。ずっと黙っていて本当にごめんなさい」

『謝らなくていい。ノアが生きるかガブリエルが生きるかーーそういう事だろ？』



みんな私の中にガブリエルの核がある事がどういう事なのか知ってるんだ。


ミカエルさんの顔を見ると、彼は私たちを見守る様に黙っていた。



「前に、私が誰と契約を交わしたのか聞かれましたよね？」

『あぁ』

「私は大切な人を助ける為、ガブリエルの核と引き換えにルシファーと契約を交わしました」



ラファエル様は目を見開いたが、直ぐに眉間に皺を寄せ苦しそうな顔をした。