Purewhite Devil

私、死ーー。


ギュッと目を瞑った時、体に温もりを感じた。


周りで大きな音がする。


ブロックが地面に落ちた音?


だったらなんで私ーー。


生きてる?



『てめぇ、どういうつもりだ』

『乃愛ちゃんを傷付ける奴は誰であろうと許さない』



この声ーー。


ばっと顔を上げると、真剣な眼差しのミカエルさんの横顔が見えた。


私の肩を抱く手が微かに震えている。



「ミカエル、さんーー」



私を見下ろすミカエルさんの目は相変わらず優しくて、何故だか泣きそうになった。



『無事で良かった』



ガブリエルに向けられた言葉だって事は分かってる。


それでもその言葉に安心せずにはいられなかった。



『ミカエル、その女をこっちに寄こせ』

『それは出来ない。この子は僕の大切な子だよ』

『はぁ?得体の知れねぇその女がてめぇの探しもんかよ!?』