中々興奮の冷めない優樹菜にいきなり手を掴まれビックリした。



「な、何?」

「乃愛は伊集院先輩の事どう思ってんの!?」

「友達」



私はキッパリそう答えた。



「えぇ!?勿体なぁぁぁい!!」



勿体ないも何も伊集院先輩も私と同じ気持ちだよ。


恋愛対象として見てるはずがない。



『おい土屋、トロトロしてっと伊集院に乃愛取られちまうぞ』

『伊集院君格好いいからね。乃愛ちゃんとお似合いだよ』



はい!?


何じゃそりゃ。



『何弱気な事言ってんだよっ!!もうお前らここで付き合っちまえよ』



この人何言ってんの!?



『無茶苦茶言うなよ』



全くだ。



「ノリで付き合うなんて無理ですから。本当徹先輩って適当ですよねぇ」



私の言葉に大笑いする優樹菜につられて私も思わず笑ってしまった。


こんなに賑やかな昼休みは久しぶりかもしれない。


最初は最悪とか思ってたけど、今ではそんな気持ちは消えていて、みんなで食べて良かったと思った。