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眩しーーっ。


目を開けると、真っ白な空間が広がっていた。


なんでこんな所に寝そべってるんだろう。


ボーッとする頭のままゆっくり体を起こした。


見上げた先には見覚えのあるベール。


あれ?


ここッッ!!


慌てて階段を駆け上り、私は乱暴にベールを捲り中を見た。



「いないーーなん、で?」



ベッドに横たわっていたガブリエルの姿がなくなっている。


それどころかベッドすらなくなっていた。


それに私ーー溺れてそのまま意識をなくしたはずーー。


確かめるように体を触ってみるが、髪も洋服も肌もどこも濡れてない。



「何がどうなってんのーー!?」



困惑するきもちのまま階段を下りた。


最後の階段を下りる時にもう一つ違う事に気が付いた。



「ーーお供え物の花もなくなってる」



ここ、水の神殿だよね?


見渡す限り白で統一されていて、至るところから水の流れる音が聞こえてくる。


とりあえずここを出よう。


こんな何にもないところにいてもしょうがない。


今いる部屋を出ようとした時、何処かからか声が聞こえた。


その瞬間反射的に私の体は強張った。


ミカエルさんたちだったらどうしようーー。


大丈夫ーー大丈夫だよね。


私は足音を立てない様に、慎重に部屋を出た。