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「ノアさんは野菜を切って下さる?」

「はいっ」



住まわせてもらってる身で何もしないのは申し訳ないとソフィアさんに話をした。


それからは家事をお手伝いするようになった。


でも料理は得意じゃない為、ソフィアさんのお手伝いとして一緒にキッチンに立っている。


役に立っているかどうかは疑わしいところだけど――。



「今日はお身体の具合は宜しいのですか?」

「今日は大丈夫ですっ!!ご心配お掛けしてすみません」

「無理はなさらないで下さいね」

「はい、ありがとうございます」



最近眠くてしょうがない時がある。


頭がボーッとして、何もやる気が起きない時が――。


心配するソフィアさんに何て説明すればいいか分からず、ちょっと具合がよくないだけだと言うしか出来なかった。


だけどそれがかえってソフィアさんの心配を煽ってしまった。


天使は怪我をする事はあっても、体の調子を崩したり病気に掛かることはまずない事らしい。


その話を聞いて、またもや失敗したと一人反省した。