ソフィアさんと泉に行ってニ、三日が過ぎた。


たったニ、三日。


だけど私にとっては貴重なニ、三日。


気持ちばかりが焦って何一つ前進していない。


水の神殿の場所、それから離脱ポイントの場所が分かった事までは良かった。


問題はどうやって怪しまれずに向かうかだ。



「準備は宜しいですか?」

「あっ、はぁーい」



今日はソフィアさんと町の図書館に行く事になっている。


ソフィアさんは仕事がない時間は私を色んな所に連れて行ってくれる。


有難いが、それが今私の頭を悩ませている事でもある。


勝手に出ていけば私の不在に気付いたソフィアさんはきっと心配してくれるだろう。


仮に適当に行き先を告げても帰りが遅ければそれはそれで、きっと心配してくれるだろう。


どちらにしてもちょっとした騒ぎになりかねない。


出来れば目立つ事はしたくない。


騒ぎになってミカエルさんたちの耳に入ったら困る。