真剣な顔で傷口を見ていたラファエル様は直ぐに穏やかな笑みを浮かべた。
『傷口も火傷ももうだいぶ良くなってる。全身打撲が酷いからもうしばらくは体を動かすのが辛いかもしれないが、なぁに心配する事はない』
安心させる様な優しい物言いに自然と笑みが零れた。
「ありがとうございます」
ラファエル様は念の為と言いながら、また綺麗に包帯を巻き直してくれた。
「あの――」
『んー?何だ?』
ラファエル様は包帯を巻く手から視線を外さないまま返事をした。
「ソフィアさんから私をここに連れてきてくれて、手当てしてくれたのはラファエル様だと聞きました。本当にありがとうございました」
『よしっ!これで大丈夫だろう』
足の包帯を巻き終えると、布団をそっと被せてくれた。
『気にしなくていい。帰り道でたまたま――えーっと、名前何て言うんだ?』
「乃愛です」
『たまたまノアを見付けただけの事だ』
またしても人懐っこい笑顔を見せるラファエル様。
こんなに気さくな人だけど、多分偉い人なんだろうな。
『傷口も火傷ももうだいぶ良くなってる。全身打撲が酷いからもうしばらくは体を動かすのが辛いかもしれないが、なぁに心配する事はない』
安心させる様な優しい物言いに自然と笑みが零れた。
「ありがとうございます」
ラファエル様は念の為と言いながら、また綺麗に包帯を巻き直してくれた。
「あの――」
『んー?何だ?』
ラファエル様は包帯を巻く手から視線を外さないまま返事をした。
「ソフィアさんから私をここに連れてきてくれて、手当てしてくれたのはラファエル様だと聞きました。本当にありがとうございました」
『よしっ!これで大丈夫だろう』
足の包帯を巻き終えると、布団をそっと被せてくれた。
『気にしなくていい。帰り道でたまたま――えーっと、名前何て言うんだ?』
「乃愛です」
『たまたまノアを見付けただけの事だ』
またしても人懐っこい笑顔を見せるラファエル様。
こんなに気さくな人だけど、多分偉い人なんだろうな。


