「ラファエル様ッッ!!どうぞお掛け下さいませッッ。直ぐにお飲み物をご用意致しますのでッッ」



えっ!?


この人がラファエル様!?



『あぁ、悪いな』



ソフィアさんは慌ただしくも嬉しそうな笑みを浮かべて飲み物の準備をしに行ってしまった。


この感じ私にもよく分かる。


ソフィアさんはきっとラファエル様の事が好きなんだ。



『ちょいと失礼』



そう言いながらラファエル様はベッドの端に座った。


うわっ――。


さっきは体型にばかり目がいってて顔はしっかり見てなかったけど、顔も引き締まっていて男らしくて綺麗。


笑った顔は凄く可愛く見えたのに不思議な人。



『傷口見せてな』

「は、はいっ」



ゴツゴツしていて固い手が腕に触れ、何故か凄く緊張した。


だけど労る様な手付きにラファエル様の優しさを感じた。


ラファエル様は腕の包帯をほどき目を細めながら傷口を見始めた。