バクバクする気持ちを抑えながら、一生懸命頭の中を整理した。
絶対に失敗は許されない。
『核を分離させたらその核を持って天界から離脱して下さい。離脱ポイントは町、もしくは各神殿に設けられています。ただし水の神殿のポイントは現在閉鎖されている為、使用出来なくなっておりますのでお気をつけ下さい』
「離脱って――何処に行けばいいんですか?」
『ひたすら真っ直ぐ下に向かえばいいです。そうすればルシファーが誘導してくれるでしょう』
ルシファーが?
今一彼を信用できていないせいか、疑問と不安が浮かんだ。
でも今の私はルシファーたちを頼る事しか出来ない。
ガブリエルの核を悪魔に渡そうとしている私は、天使たちにとっては敵も同然だろうから。
『私が案内出来るのはここまでです。己の想いを胸に前にお進みなさい』
見上げた場所には神々しい程の光を放つ大きな輪が浮かんでいた。
「はい――ラグエルさん、色々とありがとうございました」
『私はお礼を言って頂ける様な事はしておりませんよ。我が主に従ったまでですから』
私は笑って頭を下げた。
ラグエルさんも笑ってくれた。
ラグエルさんに見送られながら、私は目の前の光の輪の中へと飛び込んだ。
絶対に失敗は許されない。
『核を分離させたらその核を持って天界から離脱して下さい。離脱ポイントは町、もしくは各神殿に設けられています。ただし水の神殿のポイントは現在閉鎖されている為、使用出来なくなっておりますのでお気をつけ下さい』
「離脱って――何処に行けばいいんですか?」
『ひたすら真っ直ぐ下に向かえばいいです。そうすればルシファーが誘導してくれるでしょう』
ルシファーが?
今一彼を信用できていないせいか、疑問と不安が浮かんだ。
でも今の私はルシファーたちを頼る事しか出来ない。
ガブリエルの核を悪魔に渡そうとしている私は、天使たちにとっては敵も同然だろうから。
『私が案内出来るのはここまでです。己の想いを胸に前にお進みなさい』
見上げた場所には神々しい程の光を放つ大きな輪が浮かんでいた。
「はい――ラグエルさん、色々とありがとうございました」
『私はお礼を言って頂ける様な事はしておりませんよ。我が主に従ったまでですから』
私は笑って頭を下げた。
ラグエルさんも笑ってくれた。
ラグエルさんに見送られながら、私は目の前の光の輪の中へと飛び込んだ。


