Purewhite Devil

地に足がついてない状態は凄く不思議な感覚で、なんだか落ち着かなかった。


以前遊園地のアスレチックに乗った時に、似たような感覚に襲われた事がある様な気がする。



『天界でして頂きたい事を簡単に説明させて頂きます』

「はいっ」

『天界には四大エレメントと呼ばれる天使が存在します。その内の一人がガブリエルです』

「四大エレメント?」

『東西南北、各々の方位に守護天使が存在します。ガブリエルは北を守護し、水を司る天使です』



水――。


沢山浮かぶイメージの中で一番印象に残っているのは水のある場所。


ガブリエルにとって一番思い出が詰まっている場面なのかもしれない。



『水の神殿にガブリエルの器が眠っています。赤い実を付けた白い花を握っているはずですから、その実を一粒飲み込んで下さい』

「その実を食べたらどうなるんですか?」

『貴女の魂からガブリエルの核が分離する筈です』