約束の場所が見えてきた。
私が家の中へ入れる様に、竜はゆっくりと窓に近付いてくれた。
「送ってくれてありがとう」
竜の大きな少しざらついている体を撫で、開いている窓から部屋の中へと足を踏み入れた。
部屋の中には既にルシファーとラグエルさんがいて、私はまだ騒いでいる胸に手を当て二人に近付いた。
『ヴォラクはどうした』
「ヴォラク君はミカエルさんの足止めをしてくれてる」
『そうか』
眉一つ動かさないルシファー。
それは仲間を信頼しているからこその反応なのかは分からない。
ヴォラク君やアスモデウスさんはあんなにルシファーの事を信頼しているのに。
『とにかく急ぎましょう。ヴォラクでは本来の姿に戻ったミカエルには敵わないでしょうから』
『ミカエルは悪魔に対して異常なまでの嫌悪と殺意を抱いているからな』
えっ――?
「ヴォラク君――大丈夫、だよね?」
私が家の中へ入れる様に、竜はゆっくりと窓に近付いてくれた。
「送ってくれてありがとう」
竜の大きな少しざらついている体を撫で、開いている窓から部屋の中へと足を踏み入れた。
部屋の中には既にルシファーとラグエルさんがいて、私はまだ騒いでいる胸に手を当て二人に近付いた。
『ヴォラクはどうした』
「ヴォラク君はミカエルさんの足止めをしてくれてる」
『そうか』
眉一つ動かさないルシファー。
それは仲間を信頼しているからこその反応なのかは分からない。
ヴォラク君やアスモデウスさんはあんなにルシファーの事を信頼しているのに。
『とにかく急ぎましょう。ヴォラクでは本来の姿に戻ったミカエルには敵わないでしょうから』
『ミカエルは悪魔に対して異常なまでの嫌悪と殺意を抱いているからな』
えっ――?
「ヴォラク君――大丈夫、だよね?」