夜空に浮かぶお月様は綺麗な丸になろうとしていた。
少し欠けたお月様は明日の夜満月へと変化を遂げる。
近くの公園へ向かう道は私以外誰も歩いていない。
少し前までの私なら怖くておどおどしながら歩いていただろう。
でもここ最近で色んな事を体験した。
だからなのか恐怖の基準が高くなった様な気がする。
たどり着いた真夜中の公園は、まるで私を帰そうとしているかのように不気味な雰囲気を漂わせていた。
そんな公園の一角にあるベンチに人影が一つ。
いつ何処で見ても綺麗で爽やかで凛としている人。
「すみません、お待たせしました」
『そんなに待ってないよ』
いつもと変わらぬ優しい笑顔。
この笑顔の裏に隠されている真実。
私は真実と向かい合う為にここへ来た――彼と話をする為に――。
「ミカエルさん、ですか――?」
少し欠けたお月様は明日の夜満月へと変化を遂げる。
近くの公園へ向かう道は私以外誰も歩いていない。
少し前までの私なら怖くておどおどしながら歩いていただろう。
でもここ最近で色んな事を体験した。
だからなのか恐怖の基準が高くなった様な気がする。
たどり着いた真夜中の公園は、まるで私を帰そうとしているかのように不気味な雰囲気を漂わせていた。
そんな公園の一角にあるベンチに人影が一つ。
いつ何処で見ても綺麗で爽やかで凛としている人。
「すみません、お待たせしました」
『そんなに待ってないよ』
いつもと変わらぬ優しい笑顔。
この笑顔の裏に隠されている真実。
私は真実と向かい合う為にここへ来た――彼と話をする為に――。
「ミカエルさん、ですか――?」


