三日後の夜――満月の光が輝く夜――。
不思議と恐怖はなかった。
まだ実感が湧かないのか、はたまたまだ自分の状況を分かっていないのか。
「伊集院先輩とはどこまで進んでるわけ?」
「まだキスまで」
「えぇ!?いい加減伊集院先輩が可哀想――」
夏休みに入ってから、優樹菜と初めて会った。
買い物に付き合って欲しいと連絡がありさっきまで買い物をしていたが、今は疲れてカフェで休憩中。
「そういう雰囲気にならないわけ?」
「なった事はあるけど――」
そんなに呆れなくてもいいじゃん。
優樹菜の前で薫君の名前を出したら「誰それ」と真顔で言われ、分かってはいたけど凄くショックだった。
本当にみんなの記憶からいなくなっちゃったんだ――。
あんなに注目のまとだった彼。
悪魔の力を改めて見せ付けられた様だった。
不思議と恐怖はなかった。
まだ実感が湧かないのか、はたまたまだ自分の状況を分かっていないのか。
「伊集院先輩とはどこまで進んでるわけ?」
「まだキスまで」
「えぇ!?いい加減伊集院先輩が可哀想――」
夏休みに入ってから、優樹菜と初めて会った。
買い物に付き合って欲しいと連絡がありさっきまで買い物をしていたが、今は疲れてカフェで休憩中。
「そういう雰囲気にならないわけ?」
「なった事はあるけど――」
そんなに呆れなくてもいいじゃん。
優樹菜の前で薫君の名前を出したら「誰それ」と真顔で言われ、分かってはいたけど凄くショックだった。
本当にみんなの記憶からいなくなっちゃったんだ――。
あんなに注目のまとだった彼。
悪魔の力を改めて見せ付けられた様だった。