Purewhite Devil

ルシファーの目が見開かれ、私の胸元が激しく光を放った。


咄嗟にギュッと目を瞑り、身を縮めた。


部屋は静かなままで、物音一つしない。


そっと目を開けると、少し離れた場所にアスモデウスさんがルシファーを守る様に立ち、こっちに身体を向けていた。


ルシファーは目を吊り上げ酷く怒りに満ちた顔をしている。


何があったの――?



『クソッッッッッッ!!!!』



ルシファーの怒りの声が部屋中に響き渡り、一気に身体が強張った。


アスモデウスさんの顔が鋭くなり、彼は腰に挿している剣を抜き取った。


今度は何なの!?


窓の方に身体を向け身構えるアスモデウスさん。


状況が全く分からない。


どうしてルシファーはそんなに怖い顔で私を睨み付けてるの?


アスモデウスさんは何をしようとしてるの?


誰でもいいから説明してよ――。