ルシファーの指先がゆっくり落ちていき、鋭く尖った爪で私の胸元を指した。
『くだらぬ話はもう終わりだ』
薫君の手をギュッと握りしめた。
もうすぐでこの手に、身体に温もりが戻る。
『お前の望みはなんだ』
「薫君を生き返らせてほしい」
『望みを叶えて欲しくばそれ相応の対価を差し出せ。さすればその願いを聞き入れてやろう』
「ガブリエルの核をあげる。だからお願い――薫君を助けて」
迷いは無かった。
ガブリエルやミカエルの事を思うと胸は痛む。
だけど、私にも助けたい人がいる。
『契約成立だ』
制服のブラウスのボタンが弾け飛び、私の鎖骨が露になった。
ルシファーの指が胸元に触れ、焼けるような熱さに襲われ思わず身動いた。
胸元には、赤黒く円が描かれ円の中には同じく赤黒い文字や図形の様なものが描かれていた。
『それが契約書だ』
「これ消えないの?」
『契約が完了すれば直ぐに消える』
それなら直ぐに消えるって事だよね。
良かった。
『くだらぬ話はもう終わりだ』
薫君の手をギュッと握りしめた。
もうすぐでこの手に、身体に温もりが戻る。
『お前の望みはなんだ』
「薫君を生き返らせてほしい」
『望みを叶えて欲しくばそれ相応の対価を差し出せ。さすればその願いを聞き入れてやろう』
「ガブリエルの核をあげる。だからお願い――薫君を助けて」
迷いは無かった。
ガブリエルやミカエルの事を思うと胸は痛む。
だけど、私にも助けたい人がいる。
『契約成立だ』
制服のブラウスのボタンが弾け飛び、私の鎖骨が露になった。
ルシファーの指が胸元に触れ、焼けるような熱さに襲われ思わず身動いた。
胸元には、赤黒く円が描かれ円の中には同じく赤黒い文字や図形の様なものが描かれていた。
『それが契約書だ』
「これ消えないの?」
『契約が完了すれば直ぐに消える』
それなら直ぐに消えるって事だよね。
良かった。


