本当は転校じゃない。
新しい学校にも行ってない。
「病」なんだ。
重くて、重くて。
手術や薬じゃ治らない・・・。
どうしてボクだけ?って
しょっちゅう思うんだ。
でもね。
ボクの短い命を少しでも延ばそうとして、
たくさんの人が頑張っているんだ。
両親はもちろん。
お医者さんや看護士さん達。
ほかにもいっぱい。
ねぇ。キミはボクのこと好き?
ボクはキミのことが大好きなんだ。
手紙。これがキミとボクをつなぐ。
でもね。もうちょっとしたら、ボク字が
かけなくなるんだ。
毎日少しづつ、痙攣する時間が長くなってる。
時々、自分でも真っ白な時間があるんだ。
近づいてる。
キミは心配性だから。
でもさ。これは、最後の
わがままだから許してよ。
嘘つくのは下手かもしれないけど。


