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君が眠りについて、
2週間が経った・・・。
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空翔へ
忘れてないよね?
あたしのこと。
早めに逢いたいけど・・・。
目が覚めたらすぐに行く。
だから・・・
早く目を開けて。
寒いから、風邪に気を付けて。
千明より
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未だにお父さんは外出を許してくれない。
唯一許しを出されたのは、
空翔のお母さんからの電話によってだった。
「千明ちゃん大丈夫なの?」
「大丈夫です。」
「空翔がもうだめかもしれないの」
「え!?痙攣が酷くて
眠ったような状態だって・・・。」
「そうなんだけどね・・・。」
「記憶はどうなんですか?」
「駄目かもしれないの・・・。」
「・・・。」
「お父さんに変わってくれる?」
「・・・はい。」
電話を切ったお父さんは、
怒った口調で、
「12月23日、24日、25日に用があるから
来なさいと言われたが帰ってきたら、
遊びはもうなしだ。
受験生になるんだからな!」
「わかった・・・。」
この声が嗄れるまで、君の名前呼ぶから。
ずっと・・・ずっと。
逢えなくても・・・。
君はあたしの中で一番大切だから。
だから・・・目を覚ましてよ。
あまりにも冬の訪れは早くて・・・。
寒さに凍えながら 君を待つ。
生き物は、眠りにつき 春の訪れを待つ。
雪は積もり、白銀の世界。
雪はいつか溶けて無くなる。
それは 命の儚さを
思わせた・・・。
君もいつか・・・。
いつかじゃなくて、もうすぐ・・・。
近づいてる・・・君の死が。


