進級ボーダーライン


その日の夜、オレは三途の川を渡りかけた。

飛んでくるカッター。
なぜか包丁を持ったまま声をかける母親。
そして、壁を蹴ってくる妹。

オレが勉強の手を止めた途端に不可解なことが起きる。

「女神様ぁ……いくらなんでも酷すぎない?」

弱音を吐くと、シャーペンの芯が折れた。
地味な嫌がらせが一番痛い。

女神様をオトす為には、勉強をするしか無いようだ。
彼女をオトしたら……オレの勝ち。