もっと早く逢えていれば良かった

「それより、遊園地行こ?」


このままじゃ、せっかくの昴とのお出かけが無しになっちゃう。


「駄目」



「何で?」


「綾乃、顔色悪い」


「そんなこと無いよ?平気だもん」


「嘘」


「嘘じゃないっ」


「綾乃っ!落ち着いて、じゃないと悪化する……」



「無理!!何であたしの事信じてくれないの?」





昴の言葉を遮って言う。






そしてあたしは病室を抜け出した。