「昴に会いたくて……。病院近いから大丈夫だと思って……」 昴を見上げる。 「あのな、今の綾乃じゃ病院近いとかの問題じゃねぇんだよ。分かるだろ?」 「うん、分かるよ。でも……!!」 「綾乃、考えて。危ないんだよ、綾乃1人じゃ」 そんなに起こらないで、あたしが悪かったの分かってるから。 昴、ごめんね。 でも、自分の体より昴に会いたいって思いの方が強かったの。