「…え」


「朝、通学路。」


「あぁ!」


単語2つで思い出した。


じゃあ、あの逆光の方は…


確かにこの位の背丈だったような…
声も似ている。


「何考えてんだよ。もう思い出しただろ?」



「…朝といい今といい、迷惑おかけしてすみません。」


「いや、別にいいけどよ。」


突然謝るあたしに少々驚いた様子。






あれ、そういえば羅々は?





気づくと羅々がいなくなっていた。




「てか、1年だろ?入学式、間に合うのか?」


時計を見ると入学式が始まる2分前。




「うわ、やばっ」



あたしはイケメンを置いて体育館へ走った。