二時間後 何事もなかったかの様に卒業式は続行された 男の子は心配で卒業式どころではなく、女の子の事を思うと涙を堪えるのが必死だった 校長や教育長などの長い話など男の子の耳には届かなかった 《大丈夫なのかな…》 《ユナは病気なの?》 《死んだりしないよね?》 《なんで、なんで…!》 《ユナ、ユナ、ユナッ!!》 男の子の心は今にも潰れてしまいそうだった