君と交わすLove mail.



―翌日―
「あつ~?あつしぃ~ッ!」
…まさかね。まだ寝てるとか?
遅刻するんですけど...。
あつの家は隣。ベランダを伝ってあつの部屋へ。
ベットの布団がもぞもぞと動く。
寝てるし...。
ガチャ。
…そろそろ鍵も占めなよね。
なんておもいつつ部屋に入る。
「あつ!起きなさい!」
「ん...、ふぁ…ゆ-き?」
「遅刻しちゃうって。」
「あい...髪の毛やって...。」
そう、髪のセットはあたしの役目。
その間あつは眼を覚ます。
「分かったから、しゃんとして。」
「ん…。」
時間はちょっとヤバいけど、校則はゆるい。
まぁ、ちょっと遅れても1時間目につけばセーフ。
「あつ、ピアスは?」
なんだかんだでほっとけないんだ。
深い意味はないけれど。
「あっち。今日はまるくてシンプルのが良い…。」
寝ぼけているのかあつが指さす方向にシルバーアクセはない。
「あつ、今日はこれにしときな。」
さすがにさがすのもめんどうなので机の上にあったものを差し出す。
「うん、つけて。俺はシャツ着る。」
動いてたらできないだろ。
なんて考える暇もなくすぐにつけ終わった。
「おっしゃ―!行きますかぁ♪」
なんか、疲れた...。

学校に着くと1時間目は始まっていた。
「ん?五十嵐、中川遅刻だぞ。ったく、今月だけで何度目だ。」
担任の吉田がブツブツと文句を言ってくる。
うざっ。説教は長々と続いた。
「…以後気をつけるように。」
「…はい。」
「ん。分かったょ。」

「優希も大変だねっ。」
席について話しかけてきたのは心友の小泉 秋。
中学校からの超仲良しなんだ。
「うん…。全部あつのせいだ。」
「あはは☆ホント、仲イイね♪」
「うん♪」
…違うよ、答えたのはあたしじゃない。
あつだよ。
「もぉ、淳にはきいてないしぃ―。」
「ひどいなぁ。秋ちゃん俺にも聞いてよ♪」
「やぁだ☆」
…ぉぅぉぅ、楽しそうですなぁ。
秋とあつは席が隣。あたしは秋の後ろ。
隣は...実はまだあったことがない。
入学してから一度も来ていない。
…なんで来てないのかは知らないけど。
「颯人が気に何の?」
「えっ?!」
急にあつが話しかけてきたことにびっくりして声が裏返る。
「そんなに驚くかよ?」
「ごごご、ごめん。」
超焦った…。バカあつ。
「だから、颯人が気になる?」
「ってか、なんで名前とか...。」
「颯人は俺の心友だし。」
「へぇ、えっと…颯人って言うんだ?」
名前だけ分かった。
「そ、矢内 颯人。めちゃいいやつ♪」
あたしの隣は...チャラ男?
あつの心友なら平気だよね。

でもあたしは見逃さなかったんだ。
あつが切なそうな顔をしたところ...―――――。