優希side
「更新っと。」
毎日のブログ更新が日程のごく普通の女の子。
それが周りからみた、あたしの印象。
今年高校生になった中川 優希です。
高校生活をenjoyするともりでs...

―新着コメント1件―

...誰?
今までコメントなんか付いたことなかったのに。
初めてのコメントは誰からだとしても嬉しい。
けど...この嫌な感じは...何?
「!?」
...やっぱり当った。
『ブログ更新してないで寝ろよ。
ただでさえチビなんだからよ(笑)』
そう、コメントの送りぬしは幼馴染の五十嵐 淳。
たしかにあたしは平均身長より低い。
実際150cm。
いくら仲良しのあいつでも傷つく。
仲良しって言ってもあだ名で呼んでるくらい。
淳だからあつ。ただそれだけ。
即座にあつの番号を携帯で探しコールする。
「ふぁい、もしもし?」
「あ~つ~?」
寝ていたのかあつはふわふわした口調でしゃべりだす。
「はぁやく寝ろって言ったじゃん♪」
「あんたに言われたくないよ!
いっつも女の子と足日回ってるくせにっ!』
…そう、あつはモテる。
長身をさしてか、性格をさしてか。
顔立ちも整っているし、運動神経もいい。
悪いところがないって感じ。
「冗談。遊びまわってないよ。ただ一緒にいるだけぇ♪」
「それが遊びまわってるって言うんぢゃん。」
「俺、女の子好きだし♪」
…聞いてないし。あつは少しナンパなノリ。
でも、根はまじめなやつ。…変だけど。
「ってゆーか!コメント...やめてよッ!」
「なぁんで?」
「いいから!」
「…心配してんじゃん。」
...え?心配?
「お前の身長w」
「…やっぱむかつく。」
少しでも期待した私がバカでした。
はぁー…あたしも彼氏がほしいよ。
あつは特定の彼女つくんないのかな?
まぁ、関係ないっか。
そのあとは他愛のない話をして電話を切った。