私、愛川 光(ひかり)には
好きな人がいる。
相手は同じクラスの坂田 優太(ゆうた)だ。
成績はそこそこだがルックスは最強
性格は重度の天然だが
とても優しくて明るい性格
好きなったのは、つい最近のこと。
優太は、私の隣の席にいる。
「優太おはよう!」
「お!おっはよー」
私たちの学校はフレンドリーなので
大抵、みんな呼び捨て。
朝、優太はいつも同じ時間ピッタリに
登校してくる。
それからちょっとして、国語。
優太の方をのぞくと
国語ノートではなく、
歴史の教科書を開けていた。
「いま国語だよ」
「まじで?こ、こ、こっくっごー」
といった変な歌を歌いながら国語にたどり着いた。
それから10分くらい立った頃
優太をまた覗いてみると
国語どころかもうおやすみTimeにはいっていた。
「早く起きないと遅刻しちゃうよー?」
とふざけて言ってみた。
優太は寝ぼけた顔で聞いてきた。
「いま何時?」
「9時31分」
「ちょ、遅刻!?カバン取って!」
とまた訳の分からない事を言い出す。
「ここ教室だよ。」
「なんだー。じゃあ寝ててもいいね」
良くないと思う。
「成績はこれ以上下がると居残りかなー?」
「いまどこまで行った?何ページ?」
と、焦ったように聞いてきた。
優太は居残りが一番嫌いだという。
「いまからまとめ。28ページだよ」
「OK!」
こういう優太も大好きなんだ。

友達からは
「ひかり、優太のこと大好きだねー☆」
「もうすぐカップルですかぁ?」とか言われる。
私は心に嘘をつきながら、
「優太とか好みじゃない」と横に首を振った。

本当は大好きなのに~!!