俺様の賞味期限

すると彼は、そうするのが当たり前のように、私の肩に腕を回してきた。

な、なんなんだ、コイツは?

お年寄りに優しくて、見た目も真面目そう、しかも、県下でも有名な進学校に通っている。

私が抱いた最初の印象と、彼がやってることが、私の中で?になっていく。

彼は私と同じ、真面目な堅物君ではなかったの?

それとも、私が憶えていないだけで、彼はこういうこと平気な人?

「真実子さあ、」