cocoa 上


「お前ら、達波高校の奴か!?」


 こうちゃんの言葉にニヤリと笑う達波高校の人たち。
 すると、上の方から声が聞こえる。


「おいら達の部員に何か用ー?」


 パッと上を見ると160㎝ぐらいの
 男の子二人がUFOキャッチャーの上に座っていた。


「お前は…達波高校の部長と副部長の、相沢兄弟!」


 こうちゃんがそう言うと
 二人はジャンプして男の人の所に着地する。


「その様子じゃおいら達の次の相手はお前か!」


「ふーん。女可愛いじゃん、なぁ兄貴」


「そうだな、弟!よし、お前!」


 茶髪のお兄さんらしい人が
 こうちゃんを指差す。


「負けたらその女よこせ。」


「な…!!」


 こうちゃんと私は驚く。
 そう吐き捨てると達波高校は去っていった。
 そして私がこうちゃんの腕を掴もうとしたその時。
 こうちゃんは振り返って
 私を抱きしめる。


「絶対負けねーから!お前は俺の女だ!」


 汗の匂い。私のこと捜してたんだ。
 こうちゃん…。
 ぎゅっと強く抱きしめ返す。
 こうちゃんが驚いて私の顔を覗く。涙目の私。


「何っ…泣いてんだよ!アホか!」


「だってぇ…」


 私の目をこするこうちゃん。
 こうちゃん大好き…大好きだから。
 この先もずっと。大好きだよ。
 だけど、まさかあんな事になるなんて思ってなかった。

 私たちの恋物語は
 始まったばかりだった。





       次回へ続く。