部活の時間になって、練習に参加できないのは
 悔しかったけど優愛を守れたから
 それでいいんだって思ってた。
 だけど、俺がボールを洗っている間に
 優愛と海斗が倉庫で二人だけでいると聞いて悔しかった。
 俺は嫉妬で汚れて優愛を傷つけてしまった。


「優愛には関係ねーよ。」


 言ってはいけないことを優愛に言ってしまった。
 泣いてその場から去る優愛に追い掛ける権利がなかった。


「…俺も光汰に話がある。」


 海斗が俺の目を見てそう言った。近付く俺と海斗。


「おめー、俺が優愛のこと好きなの知ってるよな?」


 問う俺に海斗は迷いもなく


「…あぁ、知ってる」


 俺に向かってそう言う。


「じゃあ何で優愛に近付くんだよ?」


 俺はキレた。嫉妬で汚れた目で海斗を見る。


「…アイツを大事にできねーんなら、俺は我慢しねぇ。」


 海斗はその場にそう言い残して去っていった。
 海斗の言葉が胸に突き刺さった。