「...っふ」
私はある板を見つめ、呆れたように鼻で笑った。

「またあの子1位だよ!?」
「あ、本当だ コレで何回目~?」

周りから聞こえるのは私の話題ばかり。
これも慣れたけどね。
私は自分で言うのもあれだが頭がいいと思う。
いや、私の事を頭の悪いという人間などこの世には存在しないであろう。

私はこれで入学してから連続でテストの順位を1位を保っている。
別に親が口うるさいわけでもなく、勉強が大好きというわけでもない。
けど、暇なのだ。
私には友達は居ない。
友達もいなければ彼氏だっていない。
私は一人ぼっちの人間に過ぎないのだ。
ただ1つこんな私にも熱中するものがある。
それは、「勉強」だ。
なぜだろう、子どもの頃から勉強をすれば必ずその成果が見えてくる。
ただの暇つぶしなのに、周りから褒められたり、うらやましがれたりする。
別に私はいやじゃなかった。

「また1位かよ、梅原亜里沙....」
「だよなー、もう1つのイベントみたいになっちまったしさ」
「でもさ、あいつ顔は結構可愛くね?俺ナンパしてこようかなー」
「やめとけって、アイツそういうの無理だろ(笑)」
「だな、あぁいう女は顔は良くてもなー、性格がな」
そういい男達は立ち去って行った。
私の事何も知らないくせいに知ったような口を聞かないでほしかった。