「ぇ..ええ、第2位は...梅原亜里沙。」
.....
え?嘘でしょ。
まさか、私が2位?!
あり得ない。

さっきまで静まり返っていた体育館は急に騒がしくなった。
「嘘だろ? あの...あのこの学年トップが?」
「何かの間違いなんじゃないのぉ?」
「でも、ある意味うけるんですけど~」
心なしか自分をまるで恥らうかのような口調が私には許せなかった。

「梅原さん、前へ」
校長の難しい顔が私へと向けられた。

「...はい..」
囁くかのように私は小さな..小さな声で返事をした。

じゃぁ、一体1位は誰だっていうの?
何かの間違いなんじゃ...。

「では、最後の第1位を発表する。」
そういい校長は資料を見つめ、他の先生に何か話していた。

「えぇ、第1位の人は本日おやすみだそうです。」
すると、また体育館がザワついた。

そして、また私の話が聞こえた...
「実際、1位は誰でもいいんだけどぉ、梅原が落ちてまじうける!」
「そうそう! アイツさいっつもぶっちう面してたしねぇ」
「だから友達いないんじゃん?」
「てかさ、勉強までとりえなくしたらあいつなんにもねぇじゃん」
「そうだよね~、マジいい気味~~」

別に...誰かに認めてもらいたくて勉強しているわけじゃない...。
ただ...ただ...。

私だって友達ほしいよ...。

でも..でも...できないんじゃしょうがないじゃないっ!

「...っ...ハァ..っ...グス..」
私は全校生徒の前で泣いてしまった。
もう頭はパニック。
自分では止める事はできなかった。

もう..学年の笑いものだよ...。