おじいちゃんはそのカップをあたしの目の前に置き目尻を下げて優しい口調で言った。 「魔法のおまじない入りだよ」 甘い香りを周囲に放つソレを指差しおじいちゃんは微笑んだ。 「…魔法の…おまじない?」 「そう、それを飲むと元気が出るんだよ」 「……」 おじちゃんの言葉に一瞬大きく目を見開き言葉に詰まった。