リョウの席は廊下側の列の前から二番目。 私の席は窓側の列の一番後ろ。 リョウの姿がよく見える。 「藤原、面白くない?」 前の席のアサミが声を掛けてきた。 「あ、うん。面白いよね♪」 「藤原ってさー、顔もカッコイイし性格もいいのに、なんで彼女つくらないのかなー…。」 愛おしそうにリョウを見つめるアサミ。 多分アサミは、リョウの事が好きだ。