少し難しくなった勉強に頭を悩ませながら、それでも家で教科書を開こうとしなかった。
相変わらず、毎日外で走り回っていた。

この年曾お婆ちゃんが死んだ。
人の死に初めて触れて、でも実感がわかなかった。
どうして、動かないのかと、何度も不思議に思った。
だって、とても綺麗な顔で眠っていたから。
火葬されて白い塊になっても、同じものとは思えなかった。

そんな、小学校二年生。