月光の彼方

階段は、壁に沿ってぐるぐると上へ続いている。

そして、一番上はちょうど中心辺りにある踊り場に繋がるているみたいだ。

「とりあえず・・・登る?」

「そうですね。」

そうして私達はその階段を登ることにした。

ーカツーン

ーカツーン

なるべく音をたてない様に、そっと登っているつもりなのに、金属製の階段は高い音を響かせる。