「本当はあれも、私一人で行かないとだめだったんだけど、なぜか朱音ちゃんを連れて行かないといけない気がしたの。」

「でも、どうして先輩はあそこに行く必要があったんですか?
だって、そんなことしなくても、先輩は毎晩ここに来られるんでしょ?」

「だって、夢の中で来た時の私の体は、ベッドの中なんだもの。」

「じゃあ、私達、自分の世界から消えちゃった・・・ってこと?」

「だから、本当に朱音ちゃんにはごめんなさい!」

響子先輩はまた土下座した。

「でも、今日が結婚式で、だって、一人じゃやっぱり不安で・・・」

「えっ?」

先輩、今、なんて言った?

さらっとすごいこと言わなかった?