月光の彼方

洞窟の出口には、大きなしめ縄が張られていた。

私達はその下をくぐり外に出た。

「わーっ!」

と言う、たくさんの歓声が私達を包んだ。

そこは、高い山の上だった。

眼前に、雲海から顔を出す山々が見える。

そして、洞窟の前の開けた場所にはたくさんの人が集っていた。

「朱音・・・。」

「先輩・・・。」

私達は顔を見合わせた。

そして二人とも、信じられないことに気が付いた。

さっきまで確かに二人とも制服だったのに、いつの間にか変な服になっている。