「名前だけ見れば、おひとやかなお嬢様って感じなんだがな」


苦笑して、腕の中の寝顔し触れた。


しばらくして、おばさんらしき、草履の足音がした。


「次に会うときは、本当のキスを教えてやるよ」


額に唇を落とし、俺は立ち上がった。


おばさんと入れ違いに、部屋を後にした。