摩天楼Devil

角にデスクが置かれ、背を向けて、座る人物がいた。


「あ、篤志君。連れてきたよ。姪の……」


「さ、桜田妃奈、さくらだひなと、も、申します!」


キィ、と音を立て、回転イスを動かして、彼はこちらを向く。


――わぁ。と、感心した。


黒髪のサラサラヘア。メガネを外すと、端正な顔立ちがはっきりと見える。


キリッと整えられた眉毛が際立つ。


「はじめまして。藤堂と言います。桜田さんだね?」


「はい、よろしくお願いします!」


「じゃあ、おじさん。案内ありがとう。おじさんもこれからよろしくね」


にっこりと笑いかけたのは、おじさん相手なのに、私は魅入っていた。