「あたし、地元中行くわ。
県立中なんて行かない。」
そう宣言したあたしに
家族みんな反対した。
「せっかく受かったんだから
行きなさい。
あんたのために
涙をのんだ人もおるんよ。」
とか
「高校受験はキツイんよ。
今はいれば実質高校受験が
なくなるんだから。」
とか
「競争率6,7倍のところを
通ったんだから、それだけ
他の子より光るものが
恋の中にはあるんだろうから
それを伸ばしに行くべきだと思う。」
とか。
結局おばあちゃんの喜んでた顔を
思い出したら
「行かない」
なんてそれ以上言えなくなって
入学手続きをした。

