The yoke of matrimony【夫婦の絆】



『奥様』なんて…よっぽどお金持ちの方かしら


どんな人だろうかと辺りを見回していると、男性がこちらに近づいてきた


「申し訳ありません。遅くなりまして…」


明らかに私に話しかけている


「すいません、人違いでは?」


「いえ、とんでもございません。桐生夏妃様、お迎えにあがりました」