「一応挨拶を。今日からお世話になります。いつまで夫婦でいられるか分かりませんが、その日までよろしくお願いいたします」 私が頭を下げると、由季も同じようにきちんと私の方に向き直って 「『末永く』よろしくお願いします」 そう言って微笑んだ彼の顔は、やっぱりかっこいい 「それにしても、お父様よく許してくれたわね」 「あー苦労したけどね。俺の巧みな話術で…」 「一度きちんとご挨拶しなきゃいけないわ」 .