白い光が差し込むハウスの中
トマトは、ハウスの外に植えてある
ピーマンを見つめていました。

『今日もピーマンかっこいいなぁ…』

ハァー

そう
トマトは、ピーマンに恋をしていたのです。

ゴツゴツしたピーマンは、丸いトマトの憧れでした。

でも、トマトには一つ
不思議に思う事がありました。

なぜか、トマトが見つめているピーマンだけ
赤かったのです。

でもそんなの関係ねぇー

トマトは、ピーマンが好きでした。

でも、それは叶わない恋です。

種類も違うし
ピーマンは、トマトに気づいてくれました。

トマトには、毎日見つめてる事しか出来ませんでした。

『ピーマン、私に気づいてくれないかなぁ』

トマトはいつもピーマンを見ては願うのでした。

そんなトマトも収穫時期です。

畑のおじさんにトマトは収穫されました。

トマトの次におじさんはピーマンも収穫しました。

トマトとピーマンのトレイは隣どうしです。

トマトは

『キャ 恥ずかしい』

と思いながら
気づいてもらえるのは今!!

トマトは、ピーマンに声をかける事にしました。

「あっあの…ピーマン」

トマトの声に、ピーマンは反応してくれません