恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~

「…俺は行くね…分からないコトがあったら、内線で呼び出して…」




「はい」


左京さんは私を一人にして、オーナールームを出て行く。



私は左京さんの言われた通り、パソコンのキーを叩き、仕事をこなす。



慣れないデスク仕事だけど。
1000万返済のためだ・・・



「・・・コレは…」


この数字は7か2か迷う私。


クセのある書き方の数字に首を傾げる。



内線で呼び出すが…忙しいのか誰も出ない。
受話器から聞こえるのは無機質な呼出音ばかり。