「・・・」



皆…私をじゃじゃ馬娘と呼ぶが…ヤツの前の自分はまるで別人みたいに変身。


負い目があるのも一理あるけど…



それ以上にヤツの魅力に…圧倒されている。



魔法にかかったように、心も身体もヤツに奪われていた。



私はソファーに座って、煙草を吸いながら、ヤツの帰りを待つ。



脳裏を空っぽにして、ボ~ッと煙草の煙を吐くのを繰り返す。



「ただいま~心愛…」



「ん、あ…」



私は慌てて、テーブルに置かれたガラス製の灰皿で煙草を揉み消した。