7時間の及ぶ大手術で、紫苑は命を取り留めた。



息はしてるけど、青ざめた紫苑の顔色とベットを囲む医療器材がコトの重大さを物語る。




「・・・」



私は紫苑のベット脇の椅子に座って、片時も彼のそばを離れなかった。




「!?」



ピクピクと紫苑のこめかみが動く。


意識を取り戻しそうな予感。



私は紫苑の左手を優しく両手で包み込む。