「それは紫岐の嘘…第一…君のお父さんは有能で将来有望株の人だった。仲間が仲間を殺すなんて信じられるか?俺たちは市民を安全、国家の治安を護る警察だ!」



「・・・」



後に停車していたトラックがクラクションを鳴らす。


「ゴメン…」


俺は慌てて、アクセルを踏む。

青信号を見ず、話に夢中になってしまった。


「…君の父親が仲間から殺される理由に心当たりあるのか?心愛」



「ない。私の父親は先輩同僚…部下からも慕われていた」



「なら、紫岐の言葉なんて鵜呑みにするな!」


「・・・」