恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~

「・・・」



私は父と母を殺されて、心も失くしていた。


恋なんて一度もしたコトのない。


全ては紫色の瞳の男を探し出し,復讐を遂げるために生きてきた。



「・・・」



「ないのか~ふうん」

左京さんは面白そうに口角を上げて微笑む。
その笑いはどこか、私を馬鹿にしていた。



「ああ~恋なんてしたコトない。悪いか?」
私は悔しいけど、ヤツに怯むのは嫌で半分、ヤケ気味に開き直る。



「心愛はいくつ?」



「27歳だ・・・アラサー女だ」