「俺を殺したいと思ってるな…お前」



紫岐は俺の殺意を煽るように不敵に笑う。




「何故??紫岐を連れてきた??」



「…心愛ちゃんは目を覚ませば…警察庁に直行だ…このまま…記憶の改ざんをしてもいいが…長年…持った彼女の記憶は重い…骨の髄まで染み込んでいる」



「栗原?」



「…彼女の今…大切なモノを失わせたかのように見せかけて…すべての記憶を消す」


「…それはどう言うコトだ?」



「怪盗・マロングラッセ…紫苑お前はそいつの名前を知ってるか?」



「誰それ??」